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【第091回】決済サービスについて(全文テキストあり)

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WebPayの久保さんに決済サービスについてお聞きしました。

    お品書き:

  • 「自分が困っている」ことは他人も困っているはず
  • 自分が抱えている課題を解決するための事業
  • 課題と向き合い、課題を満喫する
  • 決済サービスはオンライン上での資本主義の根幹
  • 自分の人生が変わるようなプロダクトを作りたい
  • 世界を平らにするサービス
  • まだまだ拡大する決済サービス

WebPay:
https://webpay.jp/

TechCrunchの記事:
http://jp.techcrunch.com/2014/02/25/jp20140225webpay/

【オープニング】

長谷川: このオフィスって、何人ぐらい今いるんですか?

久 保: 今はですね。10名くらいですね。

長谷川: 10名。

久 保: はい。

長谷川:なんか日本じゃない感じなんですけど。

久 保: そうですね。結構ずっと「自分たちが働きやすい会社」と思って作っていて。作っているほどでもないんですけどね。いろんな物をそろえているので。

長谷川:ソファのところに枕が置いてあるじゃないですか。

久 保: はい。

長谷川: あれがすごいなってちょっと思ったんですよね。

久 保: 実際やっぱり、なんか寝てる人多いですね。

長谷川: ホントですか。

久 保: 泊まっている人もたまにいたりはしますけど。あとは決済だと夜中とかトランザクションが流れてないときにメンテナンスとかすることも多いので、その時にソファとかで仮眠してたりっていうことも多いですね。

長谷川: なるほどね。すごい。 久保さん、すごいソフトな方ですよね。

久 保: そうかもしれません。

長谷川: いや、僕、ちょっと見習います。

久 保: いえいえいえいえ。

長谷川: わかりました。この辺でちょっと紹介しておいたほうががいいかな、と思うんですけども、これ、何回目だと思います?90・・

久 保: もう、さっき見たんですけども。

長谷川: ホントですか?

久 保: 91回目?

長谷川: そう、91回目です。

久 保: すごいですね。

長谷川: よくやりますよね(笑)

久 保: 90週ということですか?

長谷川: 途中ですね、この春からですね。僕ほとんど時間が取れなくて、今日、これも打ち合わせだとすると、5件目の打ち合わせなんですよ。全部移動できつくて・・ですね。

久 保: たいへんですよね。

長谷川: まあ、忙しいのはいいことなんですけど、さすがに・・まあ、今日金曜の夜で、ちょっとボーッとするかもしれませんが(笑)4月に入ってから、3回しか更新してないんで、申し訳ないんですけども、それでもなんとか、やっと90回やってきて、今日が91回。『techghost:テクたま』っていう名前なんですけど、『techghost』第91回、本日のゲストは、久保さんです。

久 保: よろしくお願い致します。

長谷川: よろしくお願い致します・・といってもですね、「久保さんが何者か」っていうのは、多分わかんないと思いますので、簡単な自己紹介を頂けるといいかなと思うんですけども。

久 保: はい、そうですね。名前は久保渓(ケイ)と申します。今、よくあるIDとかだと、Twitterとかでは、『ケイ クボ』って、『keikubo』ってIDでよくやっていて、今、『WebPay』という、Webサイトとかに決済、特にクレジットカードの決済を組み込みたいというときのソリューションを提供している会社をやっています。

長谷川: なるほど、なるほど。久保さん的に、まああとで詳しく聞くんですけども、起業ってこれ何社目なんですか?

久 保: 今これが3社目ですね。

長谷川: おぉー、すごいですね。

久 保: 1社目はすぐにつぶれたんですけど、10代くらいの頃に会社を立てて。

長谷川: 10代?

久 保: はい。そのときは高速バス事業をやろうと思ってですね。高速バスとかの規制緩和とかあったじゃないですか。平成14年とか15年とかそれくらいだと思うんですけど。

長谷川: はい。

久 保: それくらいのときに「よし、やろう」と思って、会社を設立して。ただ、それはもう、1年もしないうちに頓挫して、すぐに会社たたむ、みたいなのが1回目でしたね。

長谷川: なるほど。それでまた違う会社を興して、今回3社目ということで。

久 保:そうですね。

長谷川: なるほど。で、やられてて、『WebPay』の話を今日は聞くということで。WebPayというか、決済サービスについてのお話を本編で聞いていくと。そういうことで、よろしいでしょうか。

久 保:はい、よろしくお願いします。

長谷川:はい、よろしくお願いします。それでは本編始まります。

【本編】

長谷川: それでですね、今久保さんが手がけてらっしゃる会社名の『WebPay』というところからも、オンライン上での決済サービスだという想像はできると思うんですけども、まず、僕の簡単な質問というかですね。なぜ、そもそも決済サービス?僕から見ると「なぜ、今頃?」っていう感じがするんですね。いろいろあるじゃないですか、すでに競合が。レッドオーシャンにあるような感じなんですけども、会社を立ち上げようと思った、そういうきっかけから教えて頂けるといいかなと思うんですけども。

久 保: そうですね。レッドオーシャンというよりは、やっぱり課題解決というところで。自分たちがこう・・私、もともとRubyのエンジニアだったんですけど、Railsとかを使ってWebサイトとかを作って、2社目でクラウドホスティング事業をやっていたときに、いろいろホスティングサービスとかを提供しようと思ってやっていたことがあって、そのときに、例えばオンラインのWeサービスだとクレジットカードの決済とかで、普通にビジネスモデル的には課金とかをするというのは、普通に考えたらあると思うんですが、そのときにすごくたいへんな思いをしたんですね。例えば既存のいろんなサービスとかを使ったりとか、あとは話を聞いてみたりとかしたんですけど、結局すごく時間がかかったりとか、あとは複雑すぎてどうやって組み込んだらいいかもわかんないとか。

長谷川: その時間がかかったり複雑っていうのは関連してる感じなんですかね。何を言ってるかっていうと、多分クレジットカード機能を組み込むってした場合に、審査みたいなものがあって、すごくめんどくさく入るんじゃないかなって思うのが、時間かかってるってことなのか、組み込むのは難しいっていうのは適当な仕様書しかないみたいな。

久 保: おっしゃった通りなんですけど、2つ側面としてはあると思っていまして、1つ目がビジネス面ですね。おっしゃっていた、例えば審査で時間がかかるとか、そもそも審査の書類を郵送とかで送ったりするのが面倒だとか、価格が書いていないので電話して交渉しなきゃいけないとか、あとは価格のときにもノウハウを知らなければ足元見られて手数料率が高いとか、そもそも、高いか安いかも判断がつかないとか。結構ビジネス面での問題っていうのもあるし、それに時間がかかったり、そこが複雑だったりすることもあると思います。ただ、それとは別に開発とか、テクノロジーというところでも、例えば仕様書が古いとか、仕様書がそもそも、NDAを結ばないともらえないとか、テスト環境と本番環境のバージョンが違うとか、APIが整備されていない独自仕様になっているとか、結構色々複雑なこともあるので、そもそもそれで開発工数もかかるというのが2つ、側面としてはあるかなと思いますね。

長谷川: なるほど、なるほど。サービス事業者さんにとって、ここを簡単にしてあげたら、多分もっと使う人が増えるんじゃないかっていうような仮説を立てたっていうことなんですかね。

久 保: そうですね.自分自身がスタートアップやって、クラウド事業とかをやっていたので、自分が困ってるっていうことは他にも困ってる人、たくさんいるだろうと思って。それが仮説ですよね。じゃあ、自分がちゃんと納得できるような決済サービスとかがあったら、それこそ、いろんな人が使ってくれるんじゃないかと。決済ってお金もありなんで、お金稼ぐこと自体には困らないだろうと。本当に使われるサービスだったらですね。そういう思いがあって「じゃあ、やるか」と思ったというのが、きっかけですね。

長谷川: なるほど。アプローチ的にはその、課題ベースっていうか、こう、リーン・スタートアップ的なアプローチなんですかね。

久 保: まさにその通りですね。リーン・スタートアップという言葉がある前からクラウド事業とかをやっていたんですけど、常に自分が抱えている課題を解決するために、例えばビジネスをやったり、事業を立ち上げたりとかしていて、そこにこう、ビジネスモデルがちゃんと成り立つかなっていうのは、また別の検証項目としてあると思うんですけど、やりたいことのきっかけとかは、いつも自分が困っていることとか。やっぱりこう、なんか、世界って完全な理想形にはまだなっていないので、じゃあ、その世界の中で自分が許せないこととか、これは効率が良くない思ってることとかが、自分でよくできることとかが見つかったりとかすると、それを課題解決っていう意味で自分でスタートアップを立ち上げたり事業を立ち上げたりということに繋がるのかなとは思いますね。

長谷川: なるほど、なるほど。でもそうやって課題を見つけることっていうのって、結構慣れてないと見つけられないんじゃないかなって僕は思うんですね。

久 保: なるほど。

長谷川: その課題感を持つ。例えばめんどくさいことがあるじゃないですか。でもそれをそのまま受け入れてしまうことのほうが普通多いと思うんですよ。

久 保: そうですね。ただ、僕自身もその時は受け入れてたりするんですよ。

長谷川: なるほど。

久 保: なので、すぐに「これは解決したい」と、今やってることを手放して課題解決に走るわけではなくて、いろいろめんどくさいこととか、嫌な思いしたりとか、自分の中で悔しい思いしたりとか、なんかいろいろあるわけですよね、世界ってすごい問題抱えてるっていうのも多分あると思うので。ただ普通はそれで満足してたり、妥協したりとかしていて、ただちょっとこう、自分で何か新しいことを始めようとか、挑戦しようかとか、時間が空いたとなったときに、「じゃあ、今まで僕が困ったことってなんだったんだろう」とかって思い返したときに、「そういえば、あれはいやだった」「これはいやだった」「あれは解決してほしかった」とかってのが思い浮かんで、その中で自分がやれることとか、やりたいことってなんだろうみたいなのを考える感じですかね。

長谷川: これ、結構「起業したい」っていう人に向けて、いいメッセージにちょっとなってるなって思います。

久 保: そうかもしれませんね。

長谷川: 課題感を持つことってすごく、やっぱ難しくてですね。今あるものを処理したいっていう欲求のが多分強いと思っていて、これがめんどくさいからっていうので、「じゃあ、これを解決しよう」ってパッと思える人ってあんまりいないとも思ってたんですね。それが自分の中にあったので、今聞いてみたんですけども、やっぱりその場はとりあえずやり過ごすっていうか。

久 保: そうです。その場はとりあえずやり過ごす。期限とかもあるじゃないですか。例えば決済サービスだって「このプロダクトは今月末にはローンチしたい」とかって思ってたりするわけですよね。そうすると今月末のローンチっていうのを取っ払っていきなり決済事業始めようとは、ならないので(笑)その時はなんやかんや苦しい思いをしながら仕様書とかも「これはもう全然バージョン合ってないよ」と思いながらも組み込む作業とかやってみたりはするわけですね。

長谷川: なるほど、なるほど。

久 保: それこそ課題とか、問題みたいなものを満喫するというか、問題だと思いながらも、その問題にとことん向き合ってみて、1回サイクル回した上で、解決するのはまた別の機会に、と。

長谷川: そうですね。そのアプローチって、37signalsアプローチにすごく似てますね。

久 保: 確かにそうですね。

長谷川: 自分たちが問題だと思うから。まあ、その場その場じゃないかもしれないんですけども、「ないんだったら作るか」みたいな解決策を自分たちベースで、アイディアとしてアプローチを作ってくみたいな。

久 保: そうですね。

長谷川: なるほど。

久 保: そういえば、37signals、名前変わりましたよね。

長谷川: Basecampでしたね。

久 保: Basecamp。

長谷川: まあ、でも、日本で全然流行ってないですけど(笑)

久 保: そうですね(笑)

長谷川: 残念ながら。

久 保: そうですね。

長谷川: でも本だけ売れてるっていう。

久 保: 『REMOTE』と。

長谷川: そう。あとなんでしたっけ。『REMOTE』ともう1個。リモートは2冊目ですよね、確か。

久 保: そうですね。日本の本だと緑の、なんでしたっけ。『小さなチーム、大きな仕事』みたいな、なんかそんな名前な。

長谷川: そうですね。あれはすごく良い本だと思うんですけど、『REMOTE』は僕、途中で読むのやめました(笑)

久 保: なるほど。

長谷川: なんか。「なんか、ちょっと、、、」みたいな感じが受け入れられなかったですね。

久 保: 僕もちょっとさらっとは読んだくらいですね。

長谷川: 人ベースの解決策に陥ってるところがちょっと垣間見れてるのがですね、「仕組みじゃないんだ」って思ったときに、ちょっと冷めちゃったっていう感じで。

久 保: あとはなんか、こう「リモートって素晴らしい」って説得するだけで、方法論とかフレームワークまで言及されてなかったですもんね、なかなか。

長谷川: 「人を雇え」っていうアプローチじゃないですか、解決策が。

久 保: そうですね。

長谷川: なんかね、「いいんだけど」みたいな、そんな感じが。

長谷川: ・・という感じで。ちょっとお話を戻しましょうか。戻すと、「じゃあここに課題がある」と思って、思い出した課題があって、「じゃあ、自分で解決しよう」と思って「決済サービス作るか!」って、普通なかなか思わない。思わないと思うんですけど、そこをこう、軽々と超えたんですか。この心理的なハードルみたいなところを。

久 保: そうですね。なんか、決済サービスを作ろうって頃には(既に)決済が結構好きになっていて、決済サービスっておもしろいし、やりがいあるよねってのがあって。

長谷川: そんな人、あんまりいないと思うの(笑)

久 保: 結構、お金回りって楽しいんですよ。やっぱり例えば、いろいろ「プラットホーム」という意味だと、お金回り。特に今『WebPay』とやってるWebのクレジットカード決済っていうのは、オンラインの資本主義のプラットホームと呼べるくらいには根幹だったりするわけですね。なので、そこをちゃんとやりきろうみたいなのって、すごく、資本主義に生きてる中で、自分たちが置かれてる社会のパラダイムみたいなところの根幹を変えようとしている感覚とかがあるので、1回やり出すと、すごくやりがいがあって楽しいなとは思いますね。

長谷川: 具体的に何か事象としてありますか。何をやっているときに「俺は今資本主義の根幹に触れている」みたいな。

久 保: なんか、お金回りを扱うので、やるからには自分の人生が変わるようなインパクトがある事業とかをやりたいんですよ。それはつまり、自分が利用者、顧客の立場として、こういうプロダクトがあったら自分の日常生活なり、例えばスタートアップの起業家としての例えば立場としてなり、ユーザーとして、「このプロダクトによって自分の人生って変わったよね」と思えるプロダクトをやりたくて。お金ってやっぱり、日常的に絶対使うし、お金を中心としてやっぱりいろんな物事って進んだりするわけじゃないですか。なので自分の重要な一側面を担っているっていう感覚がとても強いっていうのはありますね。

長谷川: なるほど。それがモチベーションの根幹になるって感じなんですかね。

久 保: そうですね。

長谷川:自分の生活に密着するものだからおもしろいと思う。

久 保: そうですね。

長谷川: それはいいですね。すごく。僕もそういうサービス、やりたいな。

久 保: 結構そういうサービスって、なんか使ってるとあるじゃないですか。利用者の立場だと、例えばGitHubとかも、あれがある世界とない世界で、やっぱり自分の人生に何らかの影響を与えていたりとか、AWSとかもそうですよね。AmazonのWebサービスとかも、結局あれがある人生とない人生だと、やっぱり、ちょっと差分が生まれてると思うので、なんか自分の中でもそういう事をやりたいなと思っていて、利用者としての自分に影響がどんだけあるかっていうのはいつもやっぱり考えますね。

長谷川: 僕の意見、言ってもいいですか。

久 保: はい、もちろんです。

長谷川: なんて言うかな。自分で自分のサービス作るっていうのもいいんですけども、まあ、今僕はそういう事じゃないので、いろんなサービスがあってですね、違う世界があるって事を知っとくことがですね。何か選択肢を増やしてくれることが充実した自分の楽しいことを、より一層楽しくしてくれるというふうに僕はいつも捉えてですね。新しいサービスが出てくると、使う・使わないは別に関係なしに、とりあえず見るんですよね。「どうなってるんだろう」みたいな。「なぜそれがいいのか」とか。見てわかんないものは人に聞いたりするんですけど。でもそれによって、なんだろうな。最近、一番、僕がおもしろいなって思うのは、今頃ですけど、やっとMBaasのエリアが「やっぱ、おもしろいな」と思いますし、「自分でサービス作るときには絶対そこ使おう」っていうような。それによってAWSとか、なんとかとか、いろんな選択肢がある中で「これを使ったサービス、なんかできないかな」みたいな。もうプロダクトアウトなんですけど、考えると、すごくワクワクする。というような所ですか。ただアプローチはちょっと違うのかなって。ものを作れる人と、僕みたいに作れない人の発想の違いなのかもしれないんですけども、そういうのをたくさん知っとくと、僕はおもしろいと思ってて。

久 保: そうですね。

長谷川:作っていくのが・・うん。作ってはいきたいんですけどもね。コアサービスを作る自信が全然ないので(笑)

久 保: なるほど。

長谷川: だからサービスの組み合わせで、できるだけコーディングレスな状態で、人に何かのサービスが提供できればおもしろいかなって、僕は思いますね。

久 保: そうですね。

長谷川:でも、アプローチ的に多分久保さんは根幹の部分を作っていくのが好きなのかなって思うんですけど。

久 保: そうですね。

長谷川: それもケース・バイ・ケースですか?

久 保: いえ。僕が大好きなのは、結構明確で、一部の人がノウハウを持ってやってたことをテンプレート化してフレームアップ化して簡単にして、もっと広い人が使えるようになるっていうのが好きなんですよ。

長谷川: つまり、既得特権を破壊するってことですか。

久 保: そうです。

長谷川: 既得権益を。

久 保: 既得権益だったりとか、情報格差みたいなところよって生まれてるギャップみたいなのを、埋めたりとか、平らにしたりとかするのが大好きですね。

長谷川: それは燃えますね。

久 保: そうなんですよ。

長谷川: それは燃えますね。

久 保: そうなんですよ。決済ってまさにそれの象徴じゃないですか。情報格差が大きくて、一部の人しかノウハウとかも知らなかったりとか、知らない人は結局それで大変な思いしてたりとかってのが手に取るようにわかるぐらいの業界なので、そうすると自分がどんどんどんどん・・勉強するのも好きなので、いろいろ学んで、決済業界知れば知るほど、この知識は、こういうふうなプロダクトに落とし込んでいくと、例えば、もっと普通の人とかでもこの恩恵受けれるようになるなと、感じる瞬間とかたくさんあるんですよね。そうすると、やっぱり、じゃあこの決済をどんどんどんどん、そういうふうに情報ギャップ、情報格差をなくしていこうとか、平らにしていこうみたいな感じで考えて楽しくなってきますね。

長谷川: なるほど。それはいいですね。僕もそれは大好きです。比べるのも申し訳ないくらいなんですけれど、なんていうんですかね。僕、SIみたいな仕事をしてることが多いので、既得権益の渦に巻き込まれる瞬間っていうのもやっぱりあるんですね。そういう時に、でも提案で絶対に勝てるっていうか、勝ててきたのは大きいSIってすごい高いじゃないですか。でも組み合わせによって、おもしろさと、値段の安さっていうのを、両方できるんですよね、今って。でもそういうのって、ほとんどの人が知らないっていうか。

久 保: なるほど。

長谷川: そこをね、壊していくのが、すごいおもしろいんですよ。

久 保: なるほど。確かにね。

長谷川: 「知らないでしょう?」みたいな。普通にお客さんがもし、ですね。「携帯のアプリ作りたい」とか言った場合に、「ああ、じゃあこういうふうにしましょうよ」「ああいうふうにしましょうよ」っていうのが、「こんな、何百万でできますよ」みたいな。「見積もりいくらになってるんですか」「何千万」「バカじゃないですか」みたいな。

久 保: なるほど。

長谷川: そういう世界を、まあ、あれですけどね。プラットホームビジネスじゃないので、まだ小さいんですけども。今までつき合いのあってきた人たちで、閉鎖的な情報交換の中で契約ベースで結ばれてたような関係を、アイデアと組み合わせで、壊していくっていうのはすごいやりがいがあるの。

久 保: やりがいありますね。

長谷川: これは快感なんですよ

久 保: なるほど、いいですね、それ。

長谷川: おもしろいんですよ。蹴散らしていくっていうイメージですね。それがね、やめられなくなっちゃうんですよね。これがよくないんですけど。

久 保: でも結構、事業をやってると中毒性ありますよね。

長谷川: うん。自分の好きなエリアの仕事に合わなかったらやらないし、ちょっとずれてたら引き込むしっていうふうになってくると、お客さん、そこに巻き込んでくると、お客さんも乗ってくるし、僕はノリノリで話をするんで、「いやぁ、おもしろいな」と。「こっちのほうがいいでしょう」みたいな。「絶対いいです」とか言ってもらえたときの快感はね、結構凄まじいものがあったりしますねっていう、その既得権益の中で生きてる人たちを、業界をよりフラットな状態に戻していくようなサービスを作っていくっていうのは、すごく僕も応援したいなと思っているので。

久 保: ありがとうございます。ただ、決済の場合、別に敵ではないので、既得権益というよりは、情報格差を埋めていく中で、それぞれ既存のプレーヤーもパートナーとして、より1個、少し、もうちょっと情報が透明性高くて、バージョン2.0に近いような決済を作っていきましょうくらいな形なので、そんなに敵対する敵がいるわけではないんですよね。それも結構、決済のいいとこかなとは思っていますね。

長谷川: そうなんですね。

久 保: 結構、仮想敵で「あそこを倒せ」みたいな感じじゃなくて、もう大海原くらいに広い市場なので、自分たちがちゃんと泳ぎきれれば、もしくはちゃんと漁ができれば魚は捕れるし、別に、同じように漁をしてる横の漁船を沈没させないと自分たちが捕れないっていうほどに小さい、縮こまった市場でもないので、それこそ一緒にいいものを作って、そしてそれを顧客に提供してその中で事業価値があればっていう感じで、パートナーと一緒に同じ目線で頑張りやすい市場かなとは思います。

長谷川: じゃあ、最後に市場についてちょっとお話を聞こうと。今、大海原っていうお話だったんですけども、決済の市場っていうのは常にやっぱり、拡大してるもんなんですかね。特にオンライン決済っていうのは。

久 保: 拡大してますね。例えば今、拡大してる良い例とかだと、Uber(ウーバー)っていう集配、タクシーの集配アプリとかあるじゃないですか。日本でも日本交通とかがやってたりするんですけど、そういう例えばモバイルアプリで、あれはオンラインですよね。オンラインで決済をしてしまうけれども、サービスを享受するのはオフラインだったりとかってことも拡がってますし、あとは例えば弊社のお客様で最近増えているのが、B to B(B2B)で事業をやるときに、例えばそれはクラウド会計だったり、人材紹介だったり、マーケティングだったり、SEOだったり、いろんなB to Bの事業がクレジットカード決済であったりとか、オンライン決済で完結するというような仕組みとかが増えてきていたりするので、そういうところで、これまでだったらすごく大変な請求書を送って、全部郵送でやり取りしながら消し込み作業を銀行振込でやって、みたいな人手がかかってたところとかが自動化されていったりとか。より、そういうふうに決済というのが概念的になっていくというのか、オンラインにのっていくという流れは加速していくんだろうなとは思っています。

長谷川: そこの決済の部分がライトウエイトで使いやすくなればなるほど、サービスがコンパクトに作りやすくなって、コンパクトになればなるほど、いろんなプレーヤーがでてくる可能性があるので、もっと相乗効果で市場が活性化する可能性が。

久 保: その可能性は高いですね。

長谷川: ねえ。簡単にできるんだったらやってみようと思って、今まで決済はまあ、まあ。全部、Paypalのページにとばしてみたいなふうになってたのが、そうじゃなくて、「もうサービスとしてやってしまおう」というようなことを考える人が多くなってくれたらもっと。

久 保: そうですね。増えるといいなと思っています。

長谷川: でも、サービスって、今やっとですね。僕、実感として思うんですけども、今までB to Cのサービスを提供してこなかったようなB to Bの人たちが、本当にオンライン上でのサービスをやらないと生きていけないっていう危機感を持ってる人ってすごく多くてですね。そうなると、お金回りって絶対必要じゃないですか。

久 保: そうですね。

長谷川: だからニーズはずっと拡大し続けるんだろうなと思っていますね。あと店舗型というか、Coiney(コイニー)みたいな、あるいはSPIKE(スパイク)な。SPIKEは違うか。

久 保: Square(スクエア)みたいな。

長谷川: Squareみたいな感じのやつとか、今までPosレジを入れるのも大変だったような人たちも、すごい安い手数料でできるってなると、今度また使い方変わりますよね。

久 保: そうですね。

長谷川: イベントのレジストレーションとかも別に違う形でやれますし、ああいうライトウェイトになることによって違う使い方ができるって、まさにイノベーションのジレンマだなと思うので、ぜひそういうのを支えるサービスを作って頂ければ。

久 保: 頑張ります。

長谷川: 僕も、なんか使いたいです。

久 保: ぜひ使ってください。

長谷川: わかりました。使えるサービスを作ってですね、出直してきたいと思います。

久 保: ぜひ何か作った際には、WebPay使ってください。

長谷川: わかりました。ということで、今日はこのくらいの内容で、「決済サービスはまだまだ伸びる」というのと、久保さんの決済に対するフェチズムをお聞きしました。燃える話だったのですごく楽しかったです。はい、というような感じで、本日はよろしいですか。それでは、ありがとうございます。

久 保: ありがとうございました。

2014-05-14 | Posted in techghostNo Comments »